明日は小学校の運動会だ。
(もう今日か)

入学予定の小学校から、
はるたにも運動会のお知らせが来た。
今度の新一年生が参加する競技があるらしい。

昨日幼稚園で会ったほかのお母さんと、
その話をしていたら、
「そのうち、身体測定や知能テストをする連絡も来るよ」
と、言っていた。
私は、ふーん、そうなのか、いよいよ小学校なんだぁ。
なんて、のんきに感慨に浸っていた。

夜、宴会があって遅く帰った夫に、
その話をしていたら、ふと、彼は考える顔になって、
「そうだなぁ、そういう時期か。
 ...それで、養護学校に行くとか、特殊学級に入るとか、
 決まるんだよ」と、言った。

「...そうなんだ...」
私は、自分があまりにも何も考えてなかったので、
なんておバカだったんだろう、と思った。

「じゃあ、小学校の普通学級だと思ってたら、
 そうじゃありませんって、言われる場合もあるんだね?」
「ボーダーの子は、そうだろうね」

厳しい現実は、もうとっくに始まってるんだ。
振り分けられるしくみに、
はるたも否応なく巻き込まれていくんだ。

その目的は、きっと、
子供一人一人の状態に合わせた教育を、ってことなんだろう。
その目的は必ずしも冷たいとは言えないのかも知れない。

...こんなイメージが浮かんだ。
はるたのデータが測られて、記録されて、表になって、
この子はこっち、この子はあっち、
と振り分けられる"目"にさらされるのだ。

その目は、なんだかとても無機質な、冷たいものに思われる。

はるたは今のところ特に発達にも、健康にも特に異状は見られない。
その意味で不安があるわけではない。
でも...。
なんとなく、硬くて重いものをそのまま飲み込んだような、
胸苦しい気持ちになってしまった。

こんなこと、これからいくらでもあるのだろうな。

その、第一歩が始まろうとしてるんだ。

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