花房氏にいただいた、秋のお菓子詰め合わせセットを
かりぽりと味わいながら、「さくら」を見ていると、
急に右の腎臓が疼き出し、遊走腎の友、蜜柑の異変に気付く。
どうやら、例の組織が蜜柑の。。。の写真を撮ろうと暗躍しているらしい。

前回、跳び方を教えたのだが、体の構造が違うので失敗に終わった。

それではということで、尻尾の毛を大量に抜き、
滝沢香留氏に教えてもらった某コスチューム製造工場に、
飛行用マントの製造を依頼するが、
腕利きの下請け機織り士ツルさんが、行方不明ということで断られる。
「ご家庭の事情らしいんですよ...。申し訳ありません。
次回お安くしときますから」
ぺこぺこと何度も頭を下げる営業担当のバーコード頭を見ていると、
気の毒で、それ以上の要求をするわけにもいかない。

一体どうしたものか?
替わりに私の。。。(帝王切開なので無傷)の写真を撮って、
「こんなに良くなりました♪」と産婆に送りつけるのはどうか?
一枚撮ってみるが、私は全身桃色の被毛に覆われているので、
どこが、ソコなのかさっぱりわからない。
テイモウしないと駄目だ。

かみそりを持ち出して、剃ろうとするのだが、
ゲッシ目の悲しさ。
うっかり、自分の尻尾を半分切り落としてしまった。
鋭い痛みとともに、血しぶきが散る。

あわてて、唯一の医療関係の友人すず音さんを訪ねるため、
仙台行きの常磐線特急に乗る。

病院に着くと同僚の看護婦さんが、
「今、オペ中なので、ここで待っててね」と優しく言ってくれる。
でも、置いていかれたこの部屋は、「出る」と評判の個室ではないか!?
尻尾の痛みもさることながら、怖くて震え上がる私。

すると、物音が近づいてくる。ラップ音か?
と身構えると、数人のスタッフが有無を言わさず、
私をストレッチャーに乗せて、オペ室に運び込んだ。

何かの間違いだ、きっと。
尻尾の縫合とテイモウだけなら処置室でも出来るはず。
誰かと間違えられて、手術されてしまうのか?

私は、テイモウしていただいて、写真を撮りたいだけなんです!
と叫んだ気がするが、
すでに、麻酔が打たれたらしく、意識が遠のいていった。

ふと気付くと、「先生、先生、大丈夫ですか?」と、
数人の女性の叫び声がしていた。
どうやら、執刀していた医師が、脳卒中か心臓発作で倒れたらしい。
私の切開部分は急遽縫合された。
しかし、あわてたためか、内臓の配置を間違えられたらしく、
息を吸うと胃に入っていく。食道で息をしないと酸素が肺に達しない。
慣れていないので呼吸困難に陥る。意識がまた薄れようという時に、
すず音さんに、「無傷の。。。の写真を、撮って蜜柑の産婆に送って」
とお願いする。

私は、そのまま、別の病院に搬送されることになった。
長崎大学獣医学部付属病院の教授が、ゲッシ目の尻尾や、
呼吸器の手術の権威なのだそうだ。

蜜柑はどうなったのだろうか?
動けないので確かめるすべもない。でも、きっと、すず音さんが、
無傷のエ○ンの写真を送ってくれたはずだ。
頑張れ蜜柑!耐えるんだ蜜柑!


...という訳で、3日ほど長崎へ行ってきます。

全く意味のわからなかった方もおいででしょう。
申し訳ありません。
私のリンクの夫さん、蜜柑さんの日記を見ていただけると、
少しは謎が解けるかも?

すず音さん、勝手に名前使ってゴメンネ!

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