根無し草な私...

2002年8月12日
ここのところの猛暑で、連日熱に浮かされているような、
朦朧とした日々を送っていたのだが、
嘘のように過ごしやすい日がやってきて、
奇跡的に意識が回復した瀕死の病人のような気分である。

生き返った〜〜!幸せ〜〜!

この幸せよ、いつまでも♪と思うが、
そーゆーワケには行かないよね、きっと...。


今日、上の階に住むIさんが、引越しの挨拶にやってきた。
この辺では、同じ会社に勤める5家族ほどが、
この1週間のうちに、引っ越していく。

いいなぁ〜〜、引越し。
ここ10年のうちにもう4回も引越しをしている私は、
そろそろ、新しい場所、新しい住まいに移りたい気持ちになる。
結婚するまでも、9回ほど引越しをしている。
生まれた場所のことは、記憶のかけらすらない。

早く落ち着いた生活をしたい。
家でも建てて、その土地に根を下ろした生き方がしたいものだ、
と日頃思いながらも、私自身に場所を移る性質が、
染み付いてしまっているのを感じる。

夫は転勤族だし...。ここはいい場所だが、
とてつもない危険と隣り合わせた地域なので、
(皆なもう、忘れているかのようだけど、私は忘れまい)
何が何でも、定住するワケにはいかない。

たまたまなんだけど、休みだった夫が言い出して、
燃えない粗大ごみを、
リサイクルセンターに持って行くことになった。

腰にいいという妙な形の椅子やら、
結婚以来、2度ほどしか稼動しなかった乾燥機や、
ベビーサークルやら、スチール本棚の解体したものなどを、
車にギューギュー詰め込んで、処分してきた。

帰りにデッキブラシを買ってきて、
ベランダの不要品が占めていたところの汚れを落とすと、
なんだか、すごくすっきりした気分。

ふと、引越しは出来なくても、
引越しをするつもりで不要品を処分したり、
ラグやらソファカバーやらを少し変えてみたら、
ここの暮らしにも、あらためて愛着がわくかも...、
などと思った。

我ながらいい考え!

ベビーラックを夫と二人でどうしようか?と見ながら、
「もしかして、もう一人来るかも、と思ってたんだけど...」
とちょっと思い切って言うと、夫が、
「そのもう一人に悪いよ、上の二人と待遇が違って」
と言った。三人目が生まれても、こんなに薄汚れてるんじゃ、
かわいそうだよ。もう捨てようよ、ってことですね。
わーい。思いのほかいい反応。
三人目が欲しい私の意志もちゃんと自然に通じたし...。
あとは、神さまのなさることですね。

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